和気清麻呂公と猪 -和気氏守護・足腰の守護・開運のいのしし- |
日本後紀に、道鏡事件で大隈国(鹿児島県)に流される途中、宇佐八幡宮にお礼参りされる清麻呂公を300頭の猪が現われ警護しながら案内した、と記されています。
この猪が現われた場所は楉田村(しもとだむら)と記されており、今の大分県宇佐市和気近辺だと思われます。
ほかにも大分県下毛郡三光村、兵庫県加古川市の宗佐八幡宮にも同様な猪伝説が伝えられ、また清麻呂公が創建に深く係ったとされる京都の愛宕神社には神使として猪の彫刻類が施されています。
また、清麻呂公の足萎え回復の伝説も各地で残されており、前述の大分県下毛郡・宇佐市、福岡県北九州市・豊前市・鹿児島県霧島市などには足が治った伝説や霊泉が残っています。
和気清麻呂公と猪・足の回復は切っても切れない関係で、今日でも「いのしし」は「神使」として大切にされています。